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泣いた しろロバ  (番外編)

2011.10.12 19:55| 高遠物語

泣いた しろロバ



あるところに ヒロ という男がおったそうな。


    
                                   AC_06ILAJ31.jpg 

その男はたいそう働き者で、その姿を見ていた神様がご褒美に
自然が大好きなその男の為に それは美しい里 高遠に小さな古い家と
かいがいしく働く若く可愛い ろびこ という娘を授けた。 


                   funa.jpg  


男は普段一生懸命仕事をし、それが済むと 時間を惜しんでは高遠へ行き
木を切ったり、草を抜いたり、家をいじったり、鳥に声をかけたり
近くの犬と川べりを散歩したり、夜は囲炉裏の火で魚をあぶり
ちょこっとのお酒で心穏やかな時間を過ごしておったそうな。 

                                                   ojizousama.jpg

ある日、その家から6里程離れたところで それはそれは可愛い
1頭の白いロバに出会った。


そのロバはなんともつぶらで優しい素直な目をしておったとな。
口はきけなくても その男とロバは心を通わせた。

rosi-2.jpg 

里にいる時には 来る日も来る日も 男は畑で採れた新鮮な人参やきゅうりを
ロバに食べさせようと遠い道を通った。

 二人だけの幸せな時間だった。

rosi-1.jpg

ある日、その男がいつものようにロバに会いに行くと ロバは
繋がれた細い金属の紐が木に絡まって 身動きが取れない様子だった。
助けを求めるその哀しげな眼差しは男にまっすぐに向けられ
身体を何度も何度も擦り寄せてきて 何かを訴えているのであったとな。



男は決心した。



金属の紐をはずし、木々の間をくるくると何度も回って、やっと紐がゆるんで
ロバが自由に動けるようになった。

ロバはその男の気持ちが嬉しくて、自由になった身が嬉しくて
ついつい元気に走り出した。 


                                         roba.gif

その時!

おぉ なんということだろう。

男の指が金属の紐と木の間に挟まったまま力いっぱいに引っ張られてしまったのじゃ。

驚きと激痛で思わず叫び声をあげた男の両指からは
真っ赤な血が滝のように滴り落ちた。

足元に走り寄った若い娘は 悲しそうに男を見上げた。


あぁ かなしい かなしい
男も娘も 空を仰いで泣いた。


誰が悪いわけじゃない。



男の怪我は 両指を合計12針、 あぁ 骨も折れてしまったよ。

kega-1.jpg

痛みに耐えて お医者様に手当てしてもらった男は
それでも もう一度ロバに会いに行く。



道端には 黄色い名もない花が風にゆらゆら揺れている。

哀しいね、 辛いね 
と小さなお花も男に声をかける。

             hana-33.jpg 





遠くから男を見つけたロバが 突然
今まで聞いたことのないほど大きな大きな声でさけんだ。

 
 
   
 


   ぐわぁーうぉん



そうだね そうだね  ロバの心も泣いてたんだね



rosito.jpg

                        


                                          おしまい 

コメント:36 トラックバック:0
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うーん、なんだか来年あたり、高遠の家にロバがひきとられているような、、、、
そんな気がするよ。

御大事に>師匠

え`ーー
めっちゃショックながやけど・・・。
これは連載ですか
読み切りですか。

痛々しいでつ(。・・。)
師匠、お大事に。。。

ってか
>かいがいしく働く若く可愛い ろびこ という娘を授けた。
>足元に走り寄った若い娘は・・
ってだれ??

お大事にして下さい。

>かいがいしく働く若い可愛いろびこと言う娘

可愛い(ここ強調)娘さんに会って見たいけど

高遠の里に行けば会えるのかな。

>まっきー

ありがと。
右手親指の痺れは未だ引かずに
感覚が半分しかないんですよ。
骨折ヶ所も未だ添木が外せない。
そんな状態で先週沢登りに行ってしまった。

そうなんですよ。
昨夜夢を見てしまった。
高遠のあの道をロバを引いて歩いていたんです。
あ~、ロシナンテ!!

え~!!なんてことなの~(><)
え~ん(><)師匠~!!痛かったよね~・・

で。。
夢見ちゃったですか^^;
あ~・・
お大事にしてください

<とっちゃん

確かに自分でもショックでした。

それでね、ほんとしばらくは落ち込みましたよ。

足下に走り寄った若い娘は・・・だれ?

そ・れ・は、内緒で~す。

>komukomuさん

>お大事にして下さい<

はい、有り難うございます。

ろびこという娘は、
いつもは高遠の蔵の二階の奥の奥のそのまた奥に隠れているのです。
7年に一度の諏訪大社の御柱祭の時にだけ出てくるそうです

>hiroっち

そう、痛かった!
でもね、やった時は痛みも何も感じなかったんですよ。
ただただ茫然とするのみ。
後でジワジワ痛みが襲ってきて、グワッとなった。

>お大事にしてください<

ありがとございます。

し師匠...それで沢行ったの? 添木して? えっと手+○大丈夫? ...冗談です。 ^.^; でも、回復してるって事だから、一安心かな?
でもさ「可愛い」は個々人の主観だから良いとして「若い娘」はねぇ...あっ「7年に一度」か。

※昔我が家でヤギを飼ってました。そいつは全く同じ状況であの世に...。 ロシナンテ! 師匠はあんたの命の恩人だぜ!!

>K林さん

>し師匠...それで沢行ったの? 添木して?<

もちろん添木は外しましたよ。
手術用手袋の上から軍手をはめて。
でも完全に治ってない水に濡れた手は、
裂傷ヶ所と骨折部は冷えるとギンギンに痛んだのです。
おまけに、手をかばいながらの遡行は何ともおっかなビックリ。
岩場や急斜面の高巻きなんかどうして良いやら・・・・?
あ~あ俺はバカだって思いながら。
で、下ってすぐ添木をつけました。


>「若い娘」はねぇ...あっ「7年に一度」か<

そう、7年に一度。
去年御柱祭でした。
だから今度は6年後ですぞ!


>ロシナンテ! 師匠はあんたの命の恩人だぜ!!<

そう、これでまた尊い命を一つ救ってしまったのです。

>足元に走り寄った若い娘は・・
ってだれ??

とっちゃーん  をいをいをい Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン
もう私をわすれちゃったのねん。くくーっ かなし
若い娘の妹のトッチャんはもっと若いっちゅーことやん、ねっ?



>可愛い(ここ強調)娘さんに会って見たいけど

ほんとほんと いつかお会いできることを願ってます。おほほのほー
あったらイメージ ちょこっと違うかもですが・・(爆


>「若い娘」はねぇ...あっ「7年に一度」か

K林さん、こっほん
まだまだ懲りてないっすね
今度会ったら お尻ぺんぺんだかんね。
この際 U太くんも並べて(爆


>師匠
みんなに心配かけて・・・はよー治さないと
もうお山にいけなくなっちゃうよ

      by 可愛いくて若い娘っこ

新日本昔ばなしかと思ったら、師匠、大変なことになっちゃってたんですね~
でもロバ子(ろびこに似てるし)は、あまりの喜びにちょっとはしゃいでしまったんだね~
ほんと、養生してくだされ。

若いろびこ。。。こんど蔵ン中探してみるか。。。

まじっすか!
痛々しい画像ですけど、少しは回復ですか?

誰が悪い訳ではないと思えるやさしさが粋です。
師匠、どうかお大事にしてくださいまし。

>ぜいぜいさん

>ほんと、養生してくだされ<

有り難うございます。

>新日本昔ばなしかと思ったら<

ほんと、
ほぼ4年前ぜぜさんが初めて高遠HOUSEを訪れた時、
あの蔵は酒蔵だと・・・・あの時は酒屋と勘違いしたのでしたね。
実はその蔵はろびこの隠れ住まいだったのです。

>食う寝る君

順調というか何て言うか、それなりですよ。

その日、
玄関の板間を拡げるつもりで気合を入れていったのですが、あ~何も出来ずに終わってしまった。
哀しいかな、作業は一向にはかどらず。

わー、えらい災難でしたねえ、お大事に。

>手術用手袋の上から軍手をはめて。・・・
そんな無茶までして行かれた沢って、何処ですか?

いっ

 いででででっ!聞くだけでもいだいこってす。
 しかし「塞王がロバ」の話もありますから転じて福があるかもですよね。
 お大事にどーぞ。

>監督

 いやまあ、災難というより自業自得ですね。
ロバのロシナンテには何の責任も無いんです。

 行った沢は西沢渓谷付近のナメラ沢です。
当初、東沢から釜の沢を詰めて甲武信に上がる予定でした。
しかし、小生の手の故障もあって変更しました。

 手術用ゴム手と軍手の組合せは結構使い勝手がいいものです。
別の機会にも活けますよ。

>ヨッシ君へ

>いででででっ!聞くだけでもいだいこってす。<

 なかなか神経が繫がらず、痺れっぱなし。
今日も傷部を打ち付け、繫がりかけた神経が又もやブチ切れた感じ。

 転じる福を期待して気長に待ちます。

 ありがとう。

師匠☆
ロバがかわいそうと思ったとたん、体が動いて、助け出している師匠の姿が思い浮かびました。
お大事にしてください。

ろびちゃん☆
昔話仕立てですか~いや~凄い~

うん。うん。
>かいがいしく働く若く可愛い ろびこ という娘
と同い年の私も若いのかなぁ?


って、師匠大丈夫ですか?
それで沢ですか??????
どんだけ子供なんですかぁ~~~~。
“若く可愛いろびこ”さんを悲しませないようにね。
お大事にしてください。
けがした時はお山に行かず、木曽の新そば食べに来てください。
待ってますね。
そうそう、木曽馬ちゃんも待ってますよ!!

ななな、なんということでしょうか。。
指が飛ばなかったことが、不幸中の幸いと考えるしかないですね。。
やっぱりお酒も厳禁なんですよね?
落ち着くまでは静かにしなきゃだめですよ~

>emiさん

ロシナンテ、可愛いでしょ!?
わたしでなくても誰でも身体が反応してしまいますよ。

怪我以来、一か月振りに会いに行きました。
私の顔見て大きな声で二度啼きました。
飼育員の人が言いました、
「何かを訴えているんです」って。

ロバはもの凄く記憶力がいいそうです。

>駒子へ

そう言う駒子も、いつもかいがいしく働いているじゃないですか!
木曽の新そばのごとくに…?!

開田高原で会った木曽馬達も優しい眼をしていました。

>たけさん

ほんと、指を詰める寸前でした。
そしたら我がコスチュウムは、
濃紺の縞のダブルのスーツにエナメル靴、そしてレイバンのサングラス。
ヤバッ!!
謹慎~ん!

>濃紺の縞のダブルのスーツにエナメル靴、そしてレイバンのサングラス。
そんなハードボイルドな師匠とオシャレなバーで飲みたいなぁ~~(爆

おじいちゃん、かわいそう…(;_;)
でも、いいことしたね。

私は痛みには鈍感なほうだけど、読んでるうちにこっちまで痛くなってきました。

>新蕎麦 駒子

小指を詰めた俺だけど。

ではモロッコのカサブランカのバーで…。
いや違った、マラケシュの我が娘のゲストハウスで!

>輝子へ

おじいちゃん的には「ありがとっ!!」

しかし君は、
そのおじいちゃんのドン・キホーテ的パワーを知らないらしいな?!
そのうち伝授してあげよう。
さすれば痛みも「心中滅却すれば火もまた涼し」だ。

>マラケシュの我が娘のゲストハウスで!
ラジャ~~!!

で、心頭滅却すれば????

痛そう~!!!

伝わってきます

続編は あるのかな?

お大事にして下さいませ

>駒子へ

そうそう正解!
良く気が付きました、三重丸をあげましょう。
私も書いたあと直ぐに気が付いたけれど、
直すのがチト面倒だったのです。

>岐阜ぺんぎんさん

 いつもロビン本舗へのご意見やいろんなお話を有難うございます。
まして今回はこの私にまで・・・・。

>お大事にして下さいませ<

 重ねて有難うございます。

師匠!

師匠のファンは一杯いますね~!

こんなにコメントする師匠みるのは初めてだす!
これこそ怪我の巧妙???



>emiさん

オーッ、ファンタスティック!?
そんでミステリアス!

コメントは何もかも全てあのロシナンテのためなのです。

で、その痛い手でPCに向ってるってわけ?
自称若い娘っ子に聞いたときも痛くなっちゃったけれど。。
だめだ、、、ますます、痛くなってきたわ。。

でも、、、駒ちゃんの隣でいいから私も座りた~いデス。テヘヘ。









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