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遠野物語の世界1 (五百羅漢)

2012.09.23 11:24| 遠野物語の風景

五百羅漢(ごひゃくらかん) (2012.9.15)

000-はな 

遠野駅の南西3kmに位置する桧沢(ひざわ)山中の木々が
鬱蒼と繁る斜面に 500体の像が彫られているが、
今は苔むしていて100体ほどが確認できる程度




遠野物語の世界

遠野の人 佐々木喜善氏から柳田國男氏に語られた遠野の物語は、
単なる民間説話ではなく、遠野に暮らす人々の家や共同体の
生々しい記憶につながる歴史を秘め隠した伝承である。

その内容は、棄老、親殺し・子殺し、異類との交渉接など
家や村の闇が埋め込まれてるともいえる

そしてそこには、人名や家、集落などの固有名詞が繰り返し登場し、
それはとりもなおさず実存したことを物語り、一般的な昔話とは一線を画している。

そんな物語の生まれた土地を 早池峰登山の前に巡ってみた。



 
五百羅漢(ごひゃくらかん)



8-五百羅漢00  

たまたま居合わせた貸切タクシーの運転手さん曰く
「ここは特にクマが多いので気をつけるように」(蚊も多い)


天明の大飢饉は、群馬と長野にまたがる浅間山の噴火などに端を発し、
空中への火山灰 滞留による日照不足で稲が育たず、
天候不順による疫病の蔓延などがもたらされた。
飢饉などにより全国的な人口減は140万人ともいわれている。

当時、幕府老中の田沼意次は重商主義政策を次々実施し、
物価は高騰、貧富の差は拡大した。
こんな時でありながら田沼は失政にあぐらをかいて権勢を欲しい儘にしている。

たった一人で彫り続けた義山和尚は、民の供養のためだけでなく、
そういった政道に対する無言の抗議だったのでは、とも思える。

羅漢=阿羅漢の略。仏教における聖者のこと


8-五百羅漢0 

1歩足を踏み入れると なんだかわからないが胸にぐっとくる、そんな光景

実際はもう少し薄暗く、しっとりとした空気が漂っていて、その深い緑の苔に
木漏れ日が当たった様子に 「ほぉ~」と息を吐いたまま、ただただ立ち尽くしてしまう

想像よりも山の斜面奥深くまで 羅漢は散らばって彫られている


8-五百羅漢1 
突き当りの洞穴にはひっそりと祠も

8-五百羅漢2 
少しずつ消えゆく線画


8-五百羅漢3 
石仏ではなく、五百の自然石に槌やノミで彫った線画


8-五百羅漢4 
よくみると 少し微笑んでいるようにも見える


8-五百羅漢5 
簡素な線画は250年を経た今では苔に覆われ 人に見られないことを望んでいるよう

訪れる観光客も少なく、むしろこっそりと隠されているようにみえた


私にとって遠野の町で最初に訪れた場所でした。
不思議なことに、ここで私が撮った写真はすべて真っ黒け(ココだけ)

この写真は師匠のカメラのもの。
腕が悪すぎたのか・・・?  なにか別の力が働いたのか?

遠野の不思議でございます
 (自分の不思議か?!)


コメント:12 トラックバック:0
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1コメ?!

師匠さんのカメラ、フィルムのですか?
よく撮れてますねー
ロビンさんの真っ黒って…ちと怖い(・・;)
手掘りの五百羅漢、見応えありますね。行ってみたいです。

五百羅漢

先人がこれを彫った時に何を祈っていたのでしょうか。
子供の頃に見た「新日本紀行」(←この番組好きでした)を思い出しました。
東北地方には、厳しい自然と共に生きてきた人々の暮らしが様々に形を変え、受け継いでこられているのだと思います。
ちょっと話はそれますが
いつだったかちょっと前に「新日本紀行」再びっていうのをやっていて、即身仏(生きているうちから即身仏になれるように食を調整する)話を聞いたのが忘れられません。
>「ほぉ~」と息を吐いたまま、ただただ立ち尽くしてしまう
私もそうなるだろうなぁ。

苔むした羅漢さん、めずらしくずいぶんとやさしい顔ですねえ。祈りのかたちだから、怖いことはないと思うけどなあ。
これだけ彫るって、そうそう簡単なことじゃあないよね。深い祈りだよね。

別のちからが…

京都や奈良など 観光地では有りませんが
ひっそりとした まさに こう言ったトコでは たまに有りますよ
仏像だけ モノクロになったり

遠野かぁ~
奥深い 何かを感じる

大学の時に柳田國男の遠野物語にはまってここまで来ました!なつかしー。
駅前に泊まってぐるぐる遠野をまわったの。
五百羅漢はしっとり感があった気がする・・ここだけ時間が止まったかのような気がしました・・・・
ロビさん目線の遠野はどうでした?^^

>まゆぴょん

ママ こんにちは
チビちゃんは元気にスクスク育ってるかなー

>師匠さんのカメラ、フィルムのですか?
>よく撮れてますねー

最近ね、ちっちゃいライカのデジカメ手に入れてから
以前より撮るようになったんですよ。(笑

>ロビンさんの真っ黒って…ちと怖い(・・;)

でしょ、なんでだろ。あんまり考えないようにする(笑
ただ、とってもいい写真撮れたとおもったたのに、残念。

>手掘りの五百羅漢、見応えありますね。行ってみたいです。

遠野巡りはね、もっと歳重ねてからでもなんぼでも行けるよ。
その時の方がもっともっと深く味わえるかもね^^
クマと蚊が気にならなかったら もっと長くいれたのにな

>とっちゃん

>先人がこれを彫った時に何を祈っていたのでしょうか。

だよねー 何年も毎日毎日何を考え彫ったんだろうって。
その気持を考えると なんとも言えない気持ちになります

>子供の頃に見た「新日本紀行」(←この番組好きでした)を思い出しました。
東北地方には、厳しい自然と共に生きてきた人々の暮らしが様々に形を変え
受け継いでこられているのだと思います。

私もみてたよ。新日本紀行 うふふ
寒く厳しい土地で生活をしてる方は、ただそれだけで
私なんかからは想像も出来ない位の芯の強さや
忍耐を持っているよね。
高遠の冬の数日でさえ、気づかされることが多いです。

>即身仏(生きているうちから即身仏になれるように食を調整する)話を聞いたのが忘れられません。

凄いよね、私はひっくり返ってもなれません
今ね、アトピーが出て、チョコやナッツを我慢しなさい
って言われてるのに、もう我慢できないのらー(泣
我慢って精神的な強さだよね。あ”- ないのよね、それが

>まっきー

>苔むした羅漢さん、めずらしくずいぶんとやさしい顔ですねえ。

うん、優しいお顔なの、笑ってる人もいるしね。
きっと、義山和尚は羅漢さんをほほ笑んますことで
なんだろな、うまく伝得られないけど
飢饉で亡くなった人達を怒りや可哀想って気持ちで供養するんじゃなくて、
彼らに穏やかで優しい気持ちにになってあの世にいって
ほしくて彫り続けたんじゃないかな。

>祈りのかたちだから、怖いことはないと思うけどなあ。

だよね、 怖くないよ
またいつか行きたいと思ってる
なにか あそこに足を踏み入れた途端、神聖な気持ちになる

>岐阜ぺんぎんさん

>別のちからが…
>まさに こう言ったトコでは たまに有りますよ
>仏像だけ モノクロになったり

へぇーー
岐阜ぺんぎんさんもあったの?
不思議だよねー
(とかいって、実は自分のポカだったり)
仏像だけ モノクロになったりっていうのは
まさに 何か特別な力が働いてる気がしますね

>遠野かぁ~
>奥深い 何かを感じる

そやよ、いってみるべし
遠野はええよぉ~
でこにもありそうな田舎の風景なんだけど
何かが違うように思います。
心にしんみりくるんだなー

>hiroっち

>大学の時に柳田國男の遠野物語にはまって
>ここまで来ました!なつかしー。

おぉぉぉーーー こんな所に仲間がっ
それも先にやられてるーーー
でもごちょごちょ・・・
私の最初の「遠野物語」は・・・お恥ずかしながら
井上ひさし (ばくしょー!!)

>駅前に泊まってぐるぐる遠野をまわったの。
>五百羅漢はしっとり感があった気がする・・ここだけ時間が止まったかのような気がしました・・・・

うん、私達がまわってるときも
女の子二人組とか数組レンタサイクルとかで
汗だくになりながら頑張ってまわってたよ。
尋ねる場所1つ1つに思い入れがある感じ。
そんな風に訪ねるのが、あの町に似合ってるんだよね

>ロビさん目線の遠野はどうでした?^^

それはこれからジックリ思い返しながら・・・
あの町があのままで残っていてほしいとおもちょります

遠野って地名がいいよね。
遠い野原、、、なんだか異次元の世界みたい。
自然の中に溶け込む羅漢さんなんだね。
この羅漢さんの瞳には、幾万って亡くなっていった方の御霊を弔っていると思うと、壮絶だよね。

>ぜぜさん

>遠野って地名がいいよね。
遠い野原、、、なんだか異次元の世界みたい。

そうなんですよ。私も同じようなこと師匠にいった(笑
んでね、高遠もまた 高い遠い世界・・みたいざんしょ?(関係ないか)

>自然の中に溶け込む羅漢さんなんだね。
>この羅漢さんの瞳には、幾万って亡くなっていった方の御霊を弔っていると思うと、壮絶だよね。

沢山の人々が不慮の死を遂げたところって
その供養のために何かしらあるけれど
こんな風に、苔蒸した山の斜面の自然に置かれた岩を
手堀で 線画で 一人で 五百体も
っていうのは初めてみたです。
その素朴さが逆に心を深く打ちましたね。








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